大月市観光協会 Otsuki Tourism Association
無形民俗文化財「笹子追分人形」

甲州街道の歴史ある宿場町に息づく、山梨県の無形民俗文化財「笹子追分人形」

かつて甲州街道最大の難所と言われた笹子峠。豊かな自然と清らかな水に恵まれたこの場所で、江戸時代から大切に守り継がれてきたのが、全国的にも珍しい伝統的な人形浄瑠璃「笹子追分人形」です。
物語の語りと三味線、人形が三位一体となって芝居に命を吹き込み、見る者を魅了します。


一体の人形を三人がかりで操る「三人遣い」:

主遣い(首・右手)、左遣い(左手)、足遣いの三人が呼吸を合わせ、人間の複雑な所作を再現。その繊細な指先の動きや豊かな表情は、まるで人形に魂が宿ったかのような錯覚を覚えさせ、物語の世界へと引き込みます。


伝統の継承:

人形浄瑠璃は、江戸の末期から明治にかけて山梨県内各地へと伝えられましたが、現在も継承活動を行っているのは笹子追分人形だけ。2005年に発足した「笹子追分人形保存会」が中心となり、若手への技術伝承や小中学校での公演など、文化を未来へ繋ぐ活動を精力的に行っています。

【笹子追分人形保存冊子より】

ここは天下に聞こえた甲州街道の難所、笹子峠のふもと、笹子村。炭焼きの部落に三百年ほど前から伝わる人形芝居がある。

山仕事の合間、芝居の稽古に熱がはいる。荒れて節くれだった手から人形の悲しくも美しい物語がつむがれだす。雪に埋れる峠の農家から、口三味線の義太夫節がひびく。

笹子追分人形は、義太夫節を伴奏とした人づかい様式の人形芝居で、18世紀の頃、淡路(兵庫県)の人形使いによってここにもたらされ、庶民の文化として受け継がれてきた。一人が足を、一人が左手を、一人が右手と頭。三人が呼吸を合わせてひとつの人形を使う。


2026年に新しい拠点「継承の館」がオープンしました




通常一般開放はしていませんが、予めご連絡いただくとご覧いただけます。また、稽古の見学も可能です。
公演情報も含め、詳しくは公式サイトやSNSの情報をご確認ください。
詳細情報
住所
山梨県大月市笹子町黒野田
電話番号
0554-25-2339
メール
oiwake_ningyo@yahoo.co.jp